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朧げな何か

無意識にアクセスしたいと歩き回る日々

廃寺探訪〜大官大寺跡〜



文武朝の頃に国家プロジェクトとして建立された大官大寺。現在ある寺の塔の中で最大を誇る東寺五重塔よりも大きい九重塔をはじめ、当時の都であった藤原京大極殿と同規模の金堂と講堂を備えていたといわれる。

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そんな大官大寺があった場所に早朝から自転車をかっ飛ばしてフィールドワーク。だがそこにあったのは……田んぼ、田んぼ、田んぼ。猛スピードの車がこれでもかと駆け抜ける明日香村にあって、この辺りに住まう老人方の格好のお散歩コースと化していた。 

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かつて古代において大伽藍を誇っていた大寺があったとされる場所。土壇跡など微かな痕跡は残っているものの、ここにそんな国家プロジェクトクラスの大寺があったことなど微塵も感じさせないのどかな田園風景。

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ただ気になる点も。この大官大寺跡の発掘調査で多数の縄文土器が出土したというのである。

飛鳥時代においてこの国の中枢があったこの地に、遥か以前の縄文時代にはすでに何かしらの集落が存在していたのだ。想像力を掻き立てるものはあるが、何から結びつけてよいかは検討もつかない。

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ちなみに大官大寺平城京遷都の一年後、完成間近火災により焼失したといわれている。ただ寺籍は奈良に移り現在の大安寺として今も残っている。

のどかな田園風景の中に埋もれる飛鳥の謎に迫る

飛鳥 古代への旅 (別冊太陽)

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