朧げな何か

無意識にアクセスしたいと歩き回る日々

600基近い古墳が密集する場



2015年9月19日。明日香村にある甘樫丘から望む畝傍山は、どこか「死の匂い」が漂っているように思えた。方角的に見て畝傍山の後方に日が沈んでいくせいもあるだろう。でも、それだけではないような気がずっとしていた。

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畝傍山の周りには、考古学的な観点から疑義の目を向けられてはいるが多くの天皇陵が存在し、藤原京建設の際にぶっ壊された古墳も入れると相当数の古墳がある。

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その中でも異彩を放つのが新沢千塚古墳群。畝傍山の南西に位置し、近くからでもその異様な光景が視認できた。

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新沢千塚古墳群は現在、公園としての整備が進んでいる模様。公園内は俗な言い方で埋葬者には失礼だとは思うが、ドラゴンボールに出てくるカプセルハウスみたいな円墳がそこら中に散見された。

円墳だけでなく、方墳や前方後円墳など600基近い古墳が密集しており、4世紀末から7世紀にかけてコツコツと造営されたらしい。埋葬者については一切分かっておらず、出土品から渡来系の人々かともいわれている。どちらにせよ何かの縁で結ばれた集団の古墳であることは間違いない。

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新沢千塚古墳群は県道で南北に分断されており、北側はきっちりと整備されているが、南側はまだまだのようで。復元されているいという古墳に行ってみるも、標識通りに来たにも関わらず鬱蒼とした木々に覆われた古墳しか発見できず。

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新沢千塚古墳群南側は荒れ放題だったが、その周りでは何かの工事が淡々と行われており、「現在の古墳」のようなものも。

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畝傍山の周辺で二百年もの間続いた古墳造営。「現在の古墳」造営の工事音を聞きながら、まあ当時もこんな感じだったのかなと思いを巡らせる。墳墓というと静寂な雰囲気をどうしても想像してしまうが、案外賑やかな空間だったのではないかと。

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