朧げな何か

無意識にアクセスしたいと歩き回る日々

コスモスの迷路・古墳・安倍晴明・安倍総理〜安倍文殊院〜



国宝・渡海文殊を本尊とすることから合格祈願の寺として有名だったのが、今や「コスモスの寺」となった感もある安倍文殊院

ホームページもなかなか洒落ていて、Googleストリートビューで境内散策できたり、電子マネーによる決済をいち早く導入している。

「コスモスの迷路」の見頃はやはり10月中旬までか。おそらく本日訪れておられる参拝客の御目当てはこの「コスモスの迷路」だと思われた。

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総金色仕上げの金閣浮御堂は陽光に照らされて何やらケバケバしく、「やり過ぎやろう……」との印象を受けた。

この「やり過ぎやろう……」感は、重要文化財の白山堂が恋愛神社化、安倍晴明ブームにのって新しく建立された安倍晴明堂、稲荷社が晴明の母である白狐の化身・葛の葉を祀るくずは稲荷とされているところなど随所に感じられた。

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境内にある二つの古墳には、石室内部に不動明王像などが安置されており、中でも文殊院西古墳の石組みは非常に美しいものだった。

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神仏だけでなく、死者、そして逞しい商魂が習合したカオスな世界が築かれていた安倍文殊院。しかし、その歴史は古く大化の改新時に左大臣となった安倍倉梯麻呂まで遡る。

この安倍氏から陰陽師安倍晴明を輩出、昨今の安倍晴明ブームにのって安倍文殊院も様変わり。現在、安倍晴明ブームは下火となったが、フィギュアスケート羽生結弦選手が安倍晴明をモチーフにしたプログロムを採用しているので、商魂逞しい安倍文殊院がどのように絡んでくるかが気になるところ。

中世には興福寺の影響下にあったようで、比叡山延暦寺派の多武峰焼き討ちに参加したり、逆に多武峰衆に焼き討ちを食らったり、乱世の梟雄・松永久秀にもフルボッコにされたりしている。

ちなみに現総理大臣・安倍晋三氏もこの安倍氏がルーツだそうで石塔を寄進。

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だが、安倍首相よりも目立っていたのが、ホリエモン騒動のおりにフジテレビのホワイトナイトとして登場した北尾吉孝氏の石塔。SBIホールディングスのホームページにも、安倍文殊院のバナーリンクが貼られていた。

この国の縮図のようなものを見た気がした。


史実と伝承

陰陽師 安倍晴明 (角川ソフィア文庫)

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