朧げな何か

無意識にアクセスしたいと歩き回る日々

600基近い古墳に取り囲まれる不気味さ〜龍王山古墳群〜



奈良盆地の東麓で一番高い山だとされている龍王山。日本屈指の巨大古墳・行燈山古墳崇神天皇陵)もこの山の斜面を利用して造築されている。

めっぽう寒さが増したきた早朝、そんな龍王山にあるという龍王山古墳群を見に行くことにした。

f:id:karibusatanyu:20151030162501j:plain

空はすっかり明るくなっているものの、整備された道路を行く私の周りは薄暗く不安な気持ちだけが募っていく。

ようやく登山道らしくなりしばらく登ると、木立の間にもっこりとした盛り上がりがいくつも見えてきた。登山道から外れ回り込んでみるとそこには……

ぽっかりと口を開けた古墳だった。これが日本最大クラスの群集古墳・龍王山古墳群。何でも、

円墳と横穴墓が各300基以上(合わせて600基以上)と言われていますが、正確な数は不明

龍王山古墳群 - 奈良の名所・古跡

よく辺りを見回してみると、斜面にぎっしりと古墳が並んでいた。覗くだけでなく石室内部に入れるものもあった。

登山道は二つの小川に挟まれており、対岸の斜面にもぽっかりと開いた黒い穴がいくつも視認できた。600基近い古墳に取り囲まれていたのである。

古墳が密集する場所に足を踏み入れて感じたのは、「落とし穴かな?」と思うくらいの土壌の脆さ。秋晴れが続いていたというのに、何日も雨が続いていたかのように漂う冷たい湿気。

崩壊している石室は、木の根による圧迫だけでなく、こうした年中漂う湿気も原因の一つだと考えられる。登山道にゴロゴロ散らばる石のいくつかは、崩壊した古墳の石室の一部なのかもしれない。

f:id:karibusatanyu:20151030162504j:plain

f:id:karibusatanyu:20151030162500j:plain

f:id:karibusatanyu:20151030162505j:plain

f:id:karibusatanyu:20151030162459j:plain

f:id:karibusatanyu:20151030162502j:plain

f:id:karibusatanyu:20151030162503j:plain

f:id:karibusatanyu:20151030162457j:plain

f:id:karibusatanyu:20151030162458j:plain

六世紀前半から七世紀末まで作り続けられたという龍王山古墳群だが、埋葬者がどのような人々だったかについてはよく分かっていない。

古墳、都、寺院造営のため、地方からやって来た労働者やその家族の墓?

この地に栄えた氏族の共同墓地?

ぽっかり開いた古墳の開口部はまるで大きな「黒い一つ目」のようにも感じられ、薄気味悪さが漂う場所だった。


もう一つの群集古墳


龍王山散策その二


個人所有古墳

奈良で「デザイン」を考えてみました。

奈良で「デザイン」を考えてみました。

  • 作者: 奈良1300デザイン研究会篇エニアックインターナショナル
  • 出版社/メーカー: 株式会社エニアックインターナショナル
  • 発売日: 2010/04/01
  • メディア: 新書
  • 購入: 1人 クリック: 7回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る