朧げな何か

無意識にアクセスしたいと歩き回る日々

龍神信仰・死の森・火の玉伝説・そしてツチノコ〜龍王山散策その二〜



目的の龍王山古墳群を散策した後、どうせならと龍王山の頂上を目指すことにした。

長岳寺奥の院

極楽地獄絵図が拝観(期間限定)できることで有名な長岳寺。その長岳寺の奥の院にあたる場所が龍王山の頂上付近に存在。

今では不動明王像と龍神にまつわる神が祀られていた。神仏習合の名残をとどめる共に、不動明王像の上方からはこんこんと水が流れ落ち登山道を分断していた。有り余る水っ気のせいかやたらに倒木が目立っていた。

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死の森

長岳寺奥の院から龍王山山頂へと向かう山道にある森。植林された木々だと思われるが日の光が届かないため薄暗い。ボロボロに朽ち果てた倒木、そして薄気味悪い静寂さはまさに「死の森」といってもよっかた。

歩いてきた階段を見下ろしてみると、まるでうねる白竜のように感じられた。

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藤井田龍王社、柳本龍王社

「死の森」を抜けると舗装された道路に出たのだが、少しばかり頂上付近に登って歩いていくと、異様な姿をした二股の大木が姿を現した。どう見ても双龍を想起させる大木は藤井田龍王社の神木とのこと。雨不足に悩まされた奈良盆地における「雨乞い信仰」の地だったらしい。

まあ、秋晴れが続き乾燥注意報が発令される中でも、不気味なほど湿気で充満している龍王山を「雨乞い」の聖地として仰いでも何ら不思議なことではない。

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龍王山にはもう一つ、柳本龍王社という龍神にまつわる神社がある。小さな社殿の前にこれまた小さな池があるのだが、どうやらこちらの小さな池の方が信仰の対象、すなわち御神体ではないかと思われた。

濁んだ池を覗いてみると、太い蛇のような陰影が浮かんでは消えていった。この龍王山にはあの伝説の生物・ツチノコの目撃例も多数報告されているとのこと。冷たい湿気、雨乞い龍神信仰、そしてツチノコ……

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龍王山城・南城本丸址からの眺め

山名からして「信仰の山」っぽい龍王山だが、いまいち近くにある三輪山などに比べるとパワースポット的な印象を与えていない。

理由はこの龍王山が城であったという点。大きく北城と南城に分かれており、大和国屈指の巨大山城だったらしい。城主は十市氏で織田信長によって廃城。この城で大きな戦はなかったというのだが、下記のような伝承もある。

今にも雨が降りそうな夏の夜、龍王山にむかって「ホイホイ」と叫ぶと、城跡の方から火の玉がジャンジャンとうなりをたてて降りてきて、その人を焼き殺しでしまうとか…。戦に敗れた十市氏の恨みが、今も残っているのかもしれません。

龍王山歴史と健康の道コース

さらに現在では、夕日・夜景スポットとして有名。車で頂上付近まで訪れることが可能なので、ヘッドライトを点けて登山してくる夜景マニアを「火の玉」と見間違え、ホラースポット的な扱いも受けているらしい。

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龍王山城・南城本丸址からの眺めは最高で天気の良い日にははるか鳴門大橋まで見渡せるというのだが……この日は強力な「ガス日和」で、大和盆地すら見渡せないという状況だった。


龍王山コースも収録

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