朧げな何か

無意識にアクセスしたいと歩き回る日々

坂には市場が立つ



国道369号線を平城宮跡方面から東大寺興福寺方面へと向かう道すがらは、なだらかな、いや結構な坂道。駅から有名企業のショップ、小さな飲食店まで大小問わず様々な商業施設がこの坂道に面している。

かつて「市場」は「市庭」と表記されていたとのこと。「場」ではなく「庭」。網野善彦によると「庭」というのは何かしらの共同作業を行う場、芸能などを行う場のことを指していたらしい。

「庭」は主に坂の途中などの「境界領域」、すなわち「無縁」の場にあったという。

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JR奈良駅から三条通りを通って興福寺春日大社へと向かう道すがらも、もちろん平行する国道369号線と同じく坂道。こちらはさらに「高速餅つき」で有名な中谷堂をはじめ土産物店からドラッグストアやパチンコ店といったものまで、現在の「市庭」をこれでもかと形成している。

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猿沢池周辺に差し掛かるとさらに傾斜がきつくなり、鹿の姿もちらほら見受けられた(早朝の時間帯には列を組んで坂道を横断している)。

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「市場」など商業用語についての歴史を紹介

歴史を考えるヒント (新潮文庫)

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奈良の「段差」についてはこちら

kyotokoteisa.hatenablog.jp

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